【小説】警察小説の傑作!「隠蔽捜査」

小説

「隠蔽捜査」
著者 今野敏                                                          2005年、「新潮社」より刊行。                          2014年にテレビドラマ化されている。

主人公の竜崎伸也は、警察庁長官官房総務課長で階級は警視長である。原理原則の信念を曲げる事無く突き進むキャリア官僚で、時には周囲の者達と対立してしまい、周囲の者達の中には、彼を「変人」と呼ぶものもいる。

しかし、その揺るぎない信念は、いつしか他人を惹き付けていく。

国の為に働く者こそ国家公務員だと、何よりも警察官としての仕事を最優先させる。キャリア官僚としての能力も高く、同僚、部下、上司に関わらず信頼が厚い。

しかし、その信念を貫ける強さは、東京大学法学部という日本最高峰の大学を卒業し、キャリア官僚となり警視長という階級にまで登り詰めているという実力のなせる業なのである。

警察官の階級(トップから順に)

「警視総監」

「警視監」

「警視長」←竜崎伸也

「警視正」

「警視」

「警部」←銭形のとっつぁん

「警部補」

「巡査部長」

「巡査」

現場の刑事が主人公の多い警察の物語で、キャリア官僚が主人公という珍しい作品です。

主人公、竜崎伸也の職場である

「警察庁長官官房総務課」とは、どのような職場なのでしょうか。

・・・・

全くわかりません。

「警察庁長官官房総務課」Wikipedia

 

あらすじ
暴力団員の殺人事件が発生し、その事件が10年前の少年犯罪に関わりがあることを知った竜崎伸也は、同じキャリア官僚で小学校からの同級生である警視庁刑事部長で、この事件の捜査本部長を務めている伊丹俊太郎警視長に進言するも、ただの暴力団員同士の抗争が原因だから慌てることはないと進言を聞き入れてもらえずにいた。

しかし、殺人事件は次々と起こり連続殺人の様相呈してきた。方針を変更し、捜査のやり直しを進めていく中、容疑者として、現職の警察官が浮上してくる。

竜崎伸也の私生活では、息子の邦彦が薬物を使用していた事が発覚する。父親として、警察官として、どう対処するべきか、竜崎伸也は苦悩する。

感想

この竜崎伸也のように真っ直ぐに自分の信念を貫くには、どれ程の自信が必要なのでしょうか。
ただの頑固者では無く、理路整然と、原理原則に従う、忖度など一切無し。

大きな仕事を行うには、出世しなければならない。階級が上がれば権限が増え、出来ることが増える。また同時に責任も重くなるが・・・

竜崎伸也は、東京大学法学部卒業のエリート官僚、出世街道まっしぐら!のはずが、まさかのトラブル!

どこまでも真っ直ぐな竜崎伸也の辣腕ぶりに、震えるくらいの爽快感と、自分も真っ直ぐでありたいという気持ちになります。

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